「監視されているので助けてください」という相談
     ある法律事務所が面白いことをやってまして、「顔認証万引冤罪被害者の弁護団」というページを作ったりしています。
     (なおここでいう面白いはinterestingの意味であり、笑いものにする意図はありません)

     防犯ビデオの映像によって、コンピュータが個人の顔を識別する。その上で、万引き犯と思しき人物の顔をデータに登録して、来店したら告知する。
     そのようなシステムが実用化されているとは聞くところですが、もし誤って万引き犯として登録されてしまったら。
     そんな被害を受けた方のためのページのようです。

     弁護団のLINEアカウントを「友だち」登録するだけで一般の方が「弁護団」に加入できるらしいのですが、自分の知ってる「弁護団」とは定義が違うような・・・

     もっと面白いのは、顔認証システムによって万引き犯としてマークされたと訴える人の体験談。(以下、同ページからの引用部分は斜体)

    「いつの間にか色々な人達からつきまとわれ、監視されるなどの嫌がらせをされることが多くなったのです。」
     それが事実なら大変でしょう。

    「私がそのスーパーに入るのは初めてだったにもかかわらず、最初から最後まで電話で連絡を取り合う男性2人組にマークされ続けました。」
     たしかに、顔認識システムでマークされることもあるのかもしれませんね。

    「私が勤務先のショッピングモールに行くと、老夫婦、家族連れ、主婦グループなどがスマホを手に持ちながら、わざわざ私の顔を見に来るのです。」
     うーん、万引きを警戒しているなら、顔じゃなくて買い物袋とか衣類が膨らんでないかとかを見るんじゃないですかね。

    「監視を受ける範囲は、県内、県外の様々な業種の店舗、施設に及びました。スーパー、コンビニ、携帯電話ショップ、喫茶店、ドラッグストア、本屋、パン屋、不動産屋、回転寿司、郵便局、社会福祉センター、病院、銀行、駅などです。」
     回転寿司は万引きが難しそう。それに、社会福祉センターや不動産屋で監視するメリットがどれだけあるだろう?


     代表弁護士からのメッセージには「正直なところ、はじめて顔認証万引き防止システムの冤罪被害の法律相談を受けたときは、被害妄想にとらわれた方からの相談と勘違いし、回答を躊躇したというのが実際でした。」
    とあるのですが、「その後、同じような相談を色々なところから受けた」ことから、このような弁護団を立ち上げたそうです。

     私も似たような相談は年に1回くらいありますね。
     その中でも一番強烈だったのは、宮城県某市の市長が殺し屋を雇っていて、その秘密を知っている自分が四六時中監視されており、自分のトイレ姿がテレビで放送されているという相談でした。
     もし今度法律相談のときに、「私は監視されている」という相談が来たら、この事務所のことを教えようかなと思います。

     被害者を集めて相手方との団体交渉をするそうですが、くれぐれも依頼者側からの矛先が弁護士に向かわないようお気をつけくださいね。もし目的を達成せずに弁護団を途中で解散するようなことになったりしたら、そりゃもうどうなるか。ホームページの消去とお詫びコメントだけじゃ済まないはず。
     ぜひ最後まで被害者の方々の面倒をみてくださいね。
    しょうもないウソをついたことを謝罪します
     おととい4月1日はエイプリルフール。今年も特にウソを用意せずブログの更新はなかったのですが、なぜかアクセス数が増えていました。
     おおかた暇な同業者が、「匠なら何か面白いウソ企画でもやっているのではないか」と思って見に来ていたのかもしれませんが、残念でした。一般市民より同業者に見られる方が多いブログというのも困りものです。

     同業者に見られるといえば、私は自分では持っていないのですが同業者のサイトに強い興味があり、見て回ることがあります。
     私が最近注目しているのは、一度もお目にかかったことはないのですが、同じ仙台弁護士会のK弁護士。
     労働問題に注力されているそうで、例えばブログ上では「社内不倫と懲戒」などの労働問題の記事も書いておられます。
     ですので、K弁護士のお名前と一緒に「懲戒」や「不払い」、はたまた「時間外労働賃金 300万円」などのキーワードで検索すると、同先生のコラム等がヒットしたりします。「等」はあまり気にしないでください。

     そんなK先生、「●●●マガジン」なるメールマガジンを発刊しているとか。これは勉強になるかもと思い、登録の手続をしました。(なお、仙台の有名事務所である「●●●法律事務所」とは無関係。名称の類似性で一時期問題になった)

     ただ、同じ弁護士が本名で登録するのは気恥ずかしいと思ったので、何か適当な仮名を考えて登録することにしました。

     名字は、ロースクールの同期で優秀だった人にあやかり「神保」がいいかな。
     名前は、読売新聞の「コボちゃん」が好きなので小穂、これを女性名にして「小穂子」はどうだろう。

     そんなわけで、「神保 小穂子」(Jimbo Koboko)の名で登録しました。

    jimuinbokoboko.jpg

     しかし、仮名を使うことは失礼ではないかと思うようになりました。
     そこで、名前にウソをついたことをここでお詫びします。

     K先生。Jimbo Kobokoにしてしまいすみません。
     JimboKobokoにするようなことは、決してあってはならないことです。
     Jim boKobokoにするなんて、ひどいことをしてしまいました。
     
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