GeneLife2012~遺伝子検査をしました
     今年、以前から関心のあった遺伝子検査をついに体験しました。

    「そうか、村上先生のとこの息子は血がつながっていなかったか。」

     残念ながら違います。遺伝子を検査することで、将来発生するリスクが高い病気は何かを調べてみようというものです。
     GeneLife2012という検査キットを使って、自宅で唾液を取り、これを送って検査をしてもらいました。

     値段は29,800円と高めなのですが(アメリカでは1万円程度でできるらしい)、今年は人間ドックを受けない代わりに、こちらを試してみることにしました。
     ちなみに、なぜ人間ドックを受けなかったかというと、昨年までは地元弁護士会の協同組合が人間ドックの費用を補助してくれていたのですが、今年から財政難のため補助が打ち切られてしまい、完全に自己負担になったからです。加入メンバーの福利厚生さえ切り捨てる、中世ヨーロッパのギルドにも劣るこの組織、さっさと強制加入制度をやめて潰せば(ゴニョゴニョ)。

     閑話休題。
     ネットから申込みをして代金を振り込みますと、自宅に検査キットが届きます。プラスチックの試験官のような容器があって、これに唾液を入れろとの説明書き。結構な量の唾液が必要になるので、梅干しを目の前に用意して、これを見ながらなんとか絞り出しました。
     これを検査機関に送り、生活習慣について専用のサイトで問診を受けます。肉が好きかとか、睡眠は十分とれているかとかのアンケートを答えるだけ。

     検査をするのはアメリカの検査機関らしいので、DNAという究極の個人情報をアメリカに握られるのは嫌だという方にはお勧めできません。アメリカでは病気になりやすいDNAを有していると生命保険料が高くなるとか保険に入れないとかそんな話もある以上、申込みは完全に自己責任でお願いします。
     遺伝子の研究は果たしていいコトずくめなのか。将来的に、例えば黄色や黒い肌の色の遺伝子を有する人間だけにダメージを与えられる生物兵器とか、ある特定の価値観からすればマイナスになる人間が生まれないようにしようとか、そんな技術が作られないことを願うばかりです。

     さて、それからだいたい2か月後くらいだったでしょうか、検査結果が出たのでサイトにアクセスしろとのメールが届きました。
     予め決めておいたパスワードを打ち込むと、検査結果の画面が現れました。
     個人情報なので公開するかどうか迷ったのですが、特にひどい結果ではなかったのでお見せします。

     こんな感じで、どの病気にリスクがあるかグラフで表示されます。腰痛と痛風がちょっと気になります。
    gene01.jpg

     個別の項目。身長はやや高めの遺伝子を有しています(なお177センチ)。
    gene02.jpg

     腰痛のリスクもやや高めの遺伝子を有しているみたいです。腰痛は一時期ひどかったですが、いい整骨院を見つけてからは腰痛が出ていません。
    gene03.jpg

     このように、生活習慣についてのアドバイスもあります。
     gene04.jpg

     正直言いまして、これで3万円弱はちょっと高かった気もします。おそらくこれから普及するに連れて価格は下がっていくでしょうし、まだ解明されていない遺伝子の働きもあります。それに、病気の因子は遺伝子のみならず生活習慣に左右されるところも大きいはず。

     まあ二度とやることはないかなと思っていたら、新たな商品の案内がきました。

     なになに、自分のルーツを探る? 9800円か、うーん。
    いつ出番が来てもいいように備えを

    ODA52ODA52
    (2013/12/10)
    小田幸平

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     中日ドラゴンズの人気二番手捕手が、控えとして生き残ってきた秘訣を語る一冊。

     投手や内・外野手という他のポジションとは違い、捕手というポジションは1つしかないため、控え捕手は出番が来なくても腐ることなく、常にお呼びがかかる時に備えていないといけない。自分が生き残るためには何をすべきかを考え抜いた結論が、打撃は捨てて、守備に徹すること。

     この姿勢、自分も見習いたい。いつお呼びがかかっても期待に応えられるように、もっと研鑽を。
    請負契約と著作権契約の応用問題としての「IT契約」

    トンデモ“IT契約トンデモ“IT契約"に騙されるな
    (2013/05/16)
    上山 浩

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     ユーザー企業(注文者ないし委託者)がITベンダー(請負人ないし受託者)に対しシステム開発をさせる際、ITベンダーが用意した契約書にホイホイと判子をつくことの危険性を説き、契約書の勘所を解説する一冊。

     企業法務部向け、かつIT分野の契約に特化しているが、内容は充実。相手方に有利な契約条項の見抜き方、逆の立場から言えば自分側に有利な条項を潜り込ませる方法が勉強になった。

     あえて解釈に争いの生じうる条項を入れ、いざ問題となったときにゴネる材料にするというやり方。法律家の立場からすれば、契約書の条項は一義的なものが望ましく曖昧な解釈を許すものには抵抗を覚えるが、そういう方法もあるのか。
    「おそれ」を言い出したらキリがない
     最近、ひさびさに当番弁護から刑事事件を受任しました。最高刑でも懲役6月、罰金刑すらあるという軽い罪状で、被疑者国選の対象にもならない事件ですが、被疑者が逮捕・勾留された案件です。

     被疑者国選の対象外の事件では、日弁連が刑事被疑者委託援助制度ってのをやってまして、国家予算ではなく日弁連の手弁当で弁護人を付けられます(ただし資力がある人は立替えられた費用を返還する)。

     さて、勾留の要件は、罪証隠滅のおそれと逃亡のおそれ(刑事訴訟法60条1項2号3号)。
     この「おそれ」というものがくせ者です。「おそれ」を言い出したら、いくらでも拡大解釈ができてしまう。

     罪証隠滅のおそれ。たとえば、関係者に会って偽証を頼む「おそれ」を言い出したら、誰だって「おそれ」があるかもしれません。
     逃亡の「おそれ」。そりゃ、先日仙台中央警察署から逃げ出した自称ドイツ人だってアテもなく逃亡したのですから、どんな人でも無茶な考えで逃げる「おそれ」はないとは言えない。

     刑事訴訟法の教科書では、「おそれ」は具体的なものじゃないといけないとは書いてありますが、実務上は割と簡単に勾留決定がなされてしまいます。

     私は被疑者と数回接見し、被疑者が反省する態度を見て、「こんな軽微な事件で勾留しなくても」と正直思いました。勾留というのは、これまでの生活空間、人間関係からの断絶です。有罪判決が出る前に刑罰を科すようなものです。そんな簡単に認められるのはおかしい。
     なるほど、自白している事件ならば、頭を冷やすための反省の時間を与えることは有意義かもしれません。しかしそれは勾留という制度の目的ではないはず。

     被害者の方と面談しお話しをうかがいましたが、加害者を許しており、裁判にかけられることは望まないとの上申書も書いていただきました。
     加害者の謝罪文に誓約書、被害者の上申書を付けて、金曜日の午後1時ころに準抗告を申し立てたのですが、同日の午後6時半に残念ながら棄却の連絡を受けました。
     それでもなお、罪証隠滅のおそれ・逃亡のおそれがあるんだそうです。毎度の如く、どの証拠からその結論に至ったかの具体的な説明はなし。

     これはまったく個人的な感想なのですが、どうも金曜日に勾留準抗告や保釈請求をすると、認容率が低いように思えます。12月といえば、裁判所には新しい修習生が来て歓迎会に忘年会もありますね。おや、この間の金曜日ってひょっとしたら国家公務員の給料日でしたか。それはそれは、残業のお手間をおかけしました・・・。

     なおその後、勾留中の被疑者から葉書が届きまして、裁判所と戦ってくれてありがとうとの感謝の言葉をいただきました。勾留に対する準抗告の効果として、たとえ失敗に終わったとしても戦ってくれた弁護人に対する信頼感が生まれ、孤立感を和らげることがあると聞いたことがあります。こういうことかと思いました。


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     話は変わりますが、秘密保護法案にも「おそれ」という言葉が出てきます。

     行政機関の長は、・・・その漏えいが我が国の安全保障に著しく支障を与える「おそれ」があるため、特に秘匿することが必要であるものを特定秘密として指定するものとする。

     特定秘密の取扱いの業務を行うことができる者は、(3)の適性評価により特定秘密の取扱いの業務を行った場合にこれを漏らす「おそれ」がないと認められた行政機関の職員・・・に限るものとする。

     ・・・我が国の安全保障に著しい支障を及ぼす「おそれ」がないと認めたとき・・・に限り、特定秘密を提供することができるものとする。



     現行の国家公務員法その他諸法令でも対処できる「国家機密が漏れるおそれ」と、法律が拡大解釈されて言論が不自由になったり、これ幸いと政治家・お役人が国民に知らせたくない情報を隠すなど「国民が不利益を受けるおそれ」を天秤にかけて判断する話でしょうが、私は後者のおそれの方が蓋然性がより高いものだと思います。

     「漏れるおそれ」で思い出しましたが、福島原発の汚染水は「おそれ」どころか現実に漏れ続けています。こういう原発に関する情報も、テロリストに狙われるおそれがあるので、これからは非公開となるかもしれません。
     しかし、国民の生命・身体・健康に関わる情報まで隠して、守るべき利益とは何なのか。

     もっと議論が必要な問題ではなかったでしょうか。そんなに立法を急いで、何を「おそれ」ているのか。

     「おそれ」という言葉が、思考を停止させるマジックワードになっていませんか?
    終活カウンセラーに認定されました
     以前、相続カウンセラーに認定された話を書きましたが、今度は別団体が主催する「終活カウンセラー」に認定されました。こちらは相続の法律的な側面の他、葬儀や保険などの分野についても講習があります。

     これもまた民間資格なので、この資格があるからといって正直どうってことはないのですが、「少しは勉強してますよ。」ということだけでも皆さんに伝われば。


     ちなみに、こんなバナーをもらえます。

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     「お店」、ね・・・。終活の相談ができる人がいる八百屋とか魚屋とかは、あまり行きたくないなあ。「事務所」ではダメだったのか。
    相続放棄、完了
     8月に依頼を受けた相続放棄。多額の債務と、それを支払うには不十分な不動産を残された方がおり、相続人全員と連絡を取って相続放棄をしたいとの内容。

     相続人全員と連絡を取るのに手間取り、先日ようやく完了しました。

     第1順位の相続人(配偶者、子ども)はすんなりいきましたが、第3順位(兄弟姉妹)ともなると全国津々浦々。全員分の委任状の取りまとめは大変です。

     ともかく、1月1日には法定相続人に固定資産税の納付義務が生じてしまうので、それに間に合うかだけが気がかりでした。
     不動産所在地の税務課に対し、固定資産税の納付義務が生じないようにする手続きを問い合わせたところ、相続放棄申述受理証明書の写しを送るだけでいいとのことでしたので、さっそく送付。これでいいはず。
    パソコン関連あれこれ
     打ち合わせをしながら陳述書を作るときに、依頼者もパソコンの画面を見ながら適宜修正ができるようにと中古モニターを買いました。動作確認をしましたが問題なし。

     また、出張先の法律相談などですぐ書面を作ったり出せたりできるように、小さいノートパソコンにモバイルのプリンタを用意しました。

     元を取れるようにガンガン活用していきたいと思います。

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