こうすれば勝てる!? 弁護士会相談センター改革案
     仙台弁護士会の法律相談センターで実施されている有料法律相談の件数が、年々減少の一途を辿っています。ついに昨年は、震災の影響もありましたがピーク時の4分の1ほどに落ち込んだとのことです。

     【資力がない方は相談無料、今年4月からは宮城県民だれでも無料】などとダンピングする法テラスに客を奪われていることは明白であり、人件費を考えたら相談センターの廃止は待ったなしだと思うのですが、それでもなお休日相談・電話相談などの打開策で生き残りを図る考えがあるようです。

     しかし、休日に営業すればその分職員の人件費が増える訳で、会が主導してやるべきとは思えません。それは各弁護士に任せ、会はその情報提供に務めるだけでいいのでは。
     例えば、新聞の県内版に載っている休日夜間診療の情報提供のように、「次の土日はこの事務所が土日相談を実施します」という情報を会のサイトに載せるのはどうでしょう。これなら土日に相談したい利用者にとっても、仕事が欲しい弁護士にとっても、Win-Winの関係です。会に上納金は入らないことにはなりますが、いずれ上納金収入をアテにしない制度設計が迫られるはずです。

     また、客の来ない支部センターは廃止すべし。その代わり市町村役場や公民館などの一室を貸してもらって、スカイプ(テレビ電話のパソコン版)での遠隔相談に切り替えましょう。これで相当な経費削減になるはず。


     おそらく、有料の相談センターが無料の法テラスと勝負していくからには、これまでのやり方では勝ち目がありません。かといって、無料化すればいいものではない。同じ無料なら、広報にお金をかけられる法テラスにはかないません。有料ならば、プレミア付きの法律相談に活路を見いだすべきだと思うのです。

     そこで、私が勝手に考えた、「こうすれば勝てる!? 弁護士会相談センター改革案」を披露します。

     プラン1。指名制度。
     相談者は、当日担当する弁護士数名のプロフィールを見て、「この人でお願いします」と指名ができるようにする。ベテランに相談したいとか、DV問題なので女性弁護士がいいとか、せっかくならイケメンの先生がいいわねとか、それなりに選択のニーズがあると思うのです。ただし弁護士サイドにはあまりメリットがないかも。特に実績のない若手には厳しい制度か。

     プラン2。相談者2名制。
     なるべく毛色の違う弁護士2名が、会館2階の将棋駒を使った振り駒で先手・後手を割り当てられ、2名とも同時に相談に臨む。
     相談時間は45分。このうち30分は先手の弁護士のみが相談者との質疑応答をし、通常通り回答まで終える。後手はそばにいるものの、その間は口を挟むことができない。ただし明白に誤った回答には異議を唱えることができる。
     残る15分は後手のみが相談者と話ができる。ここで、先手が相談者から聞き出し損ねた事実を質問したり、先手とは違う見解や問題解決策を披露することができる。相談者は、どちらかに依頼をしたい場合には後日連絡を取り、費用を相談する。

     相談者は、信頼性が極めて高い回答が得られ、弁護士選択の幅が広がり、より信頼できる弁護士に依頼できるというメリットがある。
     弁護士としては、相談を担当する機会が単純に倍になるが、確率は下がる。ただし、食い合いの競争であり、弁護士どうしの人間関係にヒビが入るかもしれない。弁護士会崩壊の序曲。

     我ながら、次々とくだらないことを思いつくものです。この他、女性客向けに、イケメン男性弁護士をホストにしたり、執事のコスプレをさせることも考えたのですが、これはさすがに・・・。

     ただ、試行錯誤をすることは悪いことではないと思います。ヒット商品の陰には、死屍累々の失敗作があるわけですし。話題作りでもいいので、実験的にやってくれませんかね。
     失敗を恐れずいろいろやればいいじゃないですか。もう「弁護士サーチ」という大コケ企画が既にあるんですから、ちょっとした失敗なんか気にしない、気にしない。



     裏プラン。
     ついでに、法テラスでの法律相談や、民事法律扶助を使って弁護士に委任する仕事は××であることを広めるキャンペーンを張る。標語は「人生の一大事には、やっぱり有料相談~通常料金だね」。私からは口が裂けても言えませんので会から言ってもらいましょう。

     無責任な放言の数々、大変失礼いたしました。
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