石川県の地位は新幹線で蘇るか
     北陸新幹線が開業して、ここ1~2週間はテレビでは金沢を中心とした旅番組ラッシュの様相を見せていました。

     ところで皆さんは、中学校の地図帳などで日本の旧国名を見たときに、不思議に思いませんでしたか?
     現在の北陸3県と新潟県を西から順に見ていきますと、
         【福井】~【石   川】~【富山】~【新潟】
         【越前】~【加賀・能登】~【越中】~【越後】
    となり、越前と越中がくっついていません。この点、東北地方の陸前・陸中・陸奥、中国地方の備前・備中・備後は陸続きで並んでいます。まあこれには歴史的にいろいろな経緯があるのですが、ここでは省略。

     石川県を含む日本海側は、太平洋側に比べれば栄えていないイメージがあります。しかし、例えば金沢市は、江戸時代には江戸・京都・大坂(大阪)に次いで 、人口第4位だった時代がありました。何と言っても加賀百万石。
     それが明治以降、太平洋側を優先して鉄道が敷設されるようになってから、日本海側の地理的重要性が低下したと言われています。
     ですので、この北陸新幹線の開業は、明治以降に発展の速度に差がついた北陸地方にどのような影響を及ぼすのか、非常に楽しみなところがあります。
     
     さらに歴史を遡れば、征夷大将軍の坂上田村麻呂。彼は石川県の七尾あたりから船出して東北地方に向かっています。東海道新幹線もない時代、京都から東北へ向かうのには日本海側の海路が一般的だったのです。

     私は金沢の大学院に通っていたこともあって、司法試験の勉強の片手間に石川県の郷土史をかじったりしていました。そこでいろいろ調べていくうちに、あまり日本史の教科書には現れにくい日本海側の海運や、文化の交流についていろいろ考えを持つようになったのですが(秋田の「なまはげ」と能登の「あまめはぎ」の類似性など)、それについてはまた時間を取って書きたいと思います。
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