原告は上半身に着衣をせず(頭に猫耳状の飾りと首に首輪状の飾りのみ。)
     新着判例を読んでいると、たまに面白い事件を見つけてしまいます。どんな顔して裁判官が判決を書いたのだろうと・・・。

     平成25年6月20日 大阪地裁 平成23(ワ)15245号 損害賠償等請求事件(著作権)[棄却]

     事案は、動画配信サイトのニコニコ動画で、自ら出演する動画を公表した人物が原告となり、ネットニュースのサイトを相手取って、著作権侵害などを理由に損害賠償を求めた事案です。

     私も一時期知的財産法にはまって勉強した時期があったのですが、ある時期から一気に熱が冷めました。というのも、法律が想定している場面がどうにも古く、現状に追いついていない感がありまして、特に本件のようにネットの動画や配信、ダウンロードは何が違法か適法かが非常に分かりにくい。
     
     例えば「こういうことをやっても大丈夫でしょうか?」と聞かれたとき、「この条文が適用されるかどうかは、判例がないので分かりません。」と答えるしかないのは、予測可能性という点で随分と問題があるだろう、法律としてどうなんだろう、という疑問がぬぐえず、勉強をやめてしまいました。

     このように、ネットの動画や配信の扱いはまだ判例の集積を待つ段階ですので、本件も貴重な判例の一つではあるのですが、判決中、事案について述べている箇所が・・・。

    「原告は,平成23年6月5日,カメラ等を持参し,自身が上半身に着衣をせず(頭に猫耳状の飾りと首に首輪状の飾りのみ。),大阪市内のマクドナルド店に入店する模様や,原告自身が店員や警察官と対応する様子等を撮影し,これを動画として,「ニコニコ生放送」にライブストリーミング配信した(以下「本件生放送」という。)。」

     リンクを貼る行為と公衆送信権の関係についての判断など、著作権法上の論点としては興味深いですが、こりゃ事案にはあまり立ち入らない方が良さそうだ。
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