チタン製の職印
     相続財産管理人の仕事でいくつかの銀行を回ったときの話。

     とある銀行の窓口で、書類に判をつくためチタン製の職印(「弁護士○○之印」という仕事上の判子)を取り出したところ、受付の女性から「どうして男の人ってそういうのが好きなんですかねえ?」と聞かれた。

     そういうの、とは金属製の判子のことだろう。確かに、女性で金属製の判子を選ぶ人は少ないかもしれない。弁護士でもチタン製の判子を使っている人は少数派かも。

     「これには意味がありまして、チタンは固いので落としても欠けることがない。つまり、弁護士として欠けた部分のある仕事をしたいようにという決意が込められているんです」

    とでも説明すれば格好よかったのですが、その日はその銀行が3行めで疲労困憊だったので、

     「なんででしょうね」 で済ませました。
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