インターネット上の削除依頼
     先日、得意先から頼まれ、ネット上の書き込みの削除依頼をお引き受けすることとなりました。

     初めての仕事だと弁護士費用の決め方が難しいのですが、とりあえず任意の削除依頼について着手金ゼロ、削除の成功報酬を1件3万円と決めました。Whois検索をしてどうこうと一手間がかかる作業なので、なるほど、弁護士以外にも代行業者が流行る訳だとひとり納得。代行業者の料金表もいくつか見ましたが、一括でいくらやサイト1つでいくらなどで決めているところがあり、相場もあってないような印象です。

     その後に読んだ神田知宏弁護士(この分野では第一人者だと思います)の『ネット検索が怖い』(ポプラ新書)には、メールによる削除依頼は「安い料金体系の弁護士で数千円から1万円程度、交渉案件と同じだと考えている弁護士なら、5~10万円程度」(118頁)と書いてありましたので、自分が決めた額もまるっきり的外れではなかったと思います。
     この新書では同様の事件についての解決のプロセス、弁護士費用について説明されています。任意の削除に応じない相手へ削除仮処分の申立てをする場合は、弁護士の着手金が2~50万円、プラス実費と裁判所に預ける担保金。このあたりは通常の保全処分と同様ですが、サイト管理者が海外の法人ならば、文書の翻訳や海外の登記の取り寄せ等でさらに費用がかかるとのこと。結構大変です。

     ネット上の「掃除」や「犯人捜し」をするのに高額な費用がかかる仕組みは、被害者にとってみればやられ損です。制度論として、もっと安価かつ容易な手段での救済方法があるべきだろうと思います。
    関連記事
    Copyright © 匠の弁護. all rights reserved.
    Design by Pixel映画山脈