武富士と債権債務関係にある方の今後の対応について
     おはようございます。弁護士の村上匠です。

     今朝のニュースで、武富士が会社更生法を申請する方向で調整に入ったと報じられました。
     もし、報道の通り会社更生法の申請となった場合、武富士に過払い金の返還を求めている方、あるいは武富士に債務が残っている方はどうなるか、簡単にまとめました。参考になさってください。

    【注意】今後の動向によっては、会社更生以外の手続きになる可能性もあります(破産への移行や、裁判所を通さない私的整理手続きなど)。ここで書いた記事は速報に対応したもので、確実性を保障するものではありません

    ●債務が残っている方
     会社更生法による影響はなく、従来通りの返済をしていくことになるでしょう。ただし、今後しばらくの間は武富士からの追加借り入れは困難ではないかと思われます。
     また今後、返済先の口座が管財人の指定する口座に変更される可能性があります。

    ●過払い金債権のある方(裁判で勝訴判決を得て確定した方、減額和解に応じて入金を待っている方、交渉中の方。段階を問わない)
     全額返還の可能性はほとんどなくなりました(※1)。残念ですが、会社更生法上の「債権の届出手続き」をしたとしても9割近くがカットされると思われます(どの程度のカットがされるかは、今後の会社更生手続きの中で、資産・負債の総額により計算され決まります)。債権届出をしなければ失権、すなわちパーになります。
     債権届出の具体的な手続きについては、いずれ武富士のホームページ等で案内が出ると思われます(※2)
     実際に現金が配当される時期は未定です。JALも会社更生手続きをしていますが、まだ全然見通しが立っていません。多数の取引があることから、数年かかることも考えられます。

    (※1)少額の債権者(例えば10万円以下など)については、債権者の頭数を減らすために、全額弁済がされるかもしれないという意見があります。

    (速報記事のため、今後記述が変更される可能性があります。引用・転載の際にはこの点もご留意ください)

    (追記)27日14時30分
     武富士は、報道されているような決定を行った事実はないとのコメントを発表しております。
     もし誤報なら過払い金の債権者にとってはありがたいのですが、複数のメディアによる誤報、しかも信用情報に関する誤報がありうるでしょうか・・・。
     なお、前記記事で「9割近く」カットされるとか、会社更生手続きに「数年かかる」かもという記述は、私自身が想定する最悪のケースであり、好転する可能性ももちろん考えられます。

    (追記)29日8時30分
    (※2)武富士のホームページで公式のお知らせが出ています。
    会社更生手続きについて、問い合わせのフリーダイヤルが設けられました。


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