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    弁護士に相談できるアプリ「弁護士トーク」に登録
     世の中「ポケモンGO」の話題で持ちきりですが、幸いにも私のスマホは非対応です。ゲームをせず本業を頑張りたいと思います。
     
     ところで、弁護士に相談できるスマホ用アプリというものがあるのですが、ご存知でしょうか?

     ある日のこと、事務所に勧誘のFAXが届きました。いわく、「弁護士トーク」に登録しませんか?というもの。
     何かと思って読んだところ、いつでも無料で弁護士に相談できるスマートフォン用のアプリがあるので、回答者として登録しませんか? という物でした。

     なんでタダ働きせにゃならんの、と思ってすぐさまFAXを捨てようと思ったのですが、私がガラケーからスマホに乗り換えたのは今年に入ってからで、ちょうど操作を覚えたり気になるアプリをインストールしたりしていたこともあり、興味本位で登録してみることにしました。

     そんなこんなで「弁護士トーク」の資料請求をしてみたところ、翌日にはメールが届き、登録申込書が添付されていました。

     メールには、「本サービスへの登録弁護士が、仙台に居なく仙台からの相談者への面談が行えていないという実態があります。」と書いてあったのですが、アプリに一般利用者として登録してみたら既に仙台会のS先生とT先生の名前があったので、どうして平気でウソを書けるのかな、とハナから不信感を覚えてしまいました。

     しかし、ここは見ないことにして申込書に記入を開始します。

     「相談者への一言メッセージを30字以内で」、か。
     これと言って思いつかないので、仙台牛弁当で有名な肉屋さんのキャッチフレーズ「かたい信用、やわらかい肉」をヒントに「かたい法律、やわらか解説」と記入。こんなのでいいか。
     その後、他の弁護士の自己紹介欄を見たのですが、「困っている人を笑顔にしたい」とか、「相談者様の悩みを共有し、解決の道標となります」とか、そういうことを書くのがどうやら正解だったようです。

     「経歴」。これが大喜利なら「ハーバードでショーンKの同級生」とでも書くのですが、詐称はいけませんね。

     「実績」。あえて書くほどのものはない。だいたい、立派な実績のある弁護士がこんなどこの馬の骨とも分からんアプリに登録する訳がないだろうが(前記S先生、T先生は除く)。

     えーっと、顔写真も添付するのか。
     ここは差別化を図るためカツラかかぶり物か、と思いましたが審査でハネられては所期の目的が達成できないため、普通の写真を添付しました。

     無事登録を済ませたところ、昼夜を問わずスマホに相談のお知らせが届くようになりました。

     仕組みはどういうものかというと、
     (1)相談をしたい利用者がまず相談のジャンル(離婚、労働、知財など)を選ぶ
     (2)そのジャンルに登録している弁護士の一覧が出るので、相談者がそこから弁護士を選ぶ
     (3)選ばれた弁護士に通知が届く
     (4)LINEのような画面でチャットで法律相談をする
    という感じです。

     どのような相談が来るかというと、もちろん守秘義務があるので詳しくは書けないのですが、不倫・性犯罪被害とか、リアルで相談するにはハードルが高い分野が多い傾向です。なるほど、これはネット相談の利点かもしれません。
     そして、借金・債務整理の相談も多いですね。こういう相談には債務整理の方法の概要を伝え、「さっさと法テラスに行きなさい」と答えるようにしています。スマホの相談だけで解決できる問題ではないですからね。

     回答する側の弁護士のメリットには何があるかといえば、これはご依頼につながるかも、という淡い期待のみ。正直、東京や名古屋の方から相談を受けても受任につながる見込みはないので、現在は宮城県内在住の相談だけ対応するようにしました。これだと週に1件程度ですが、当初は1日で3件くらい相談が来ることもありました。
     
     この「弁護士トーク」、チャット機能による相談なので、対面や電話と違い、好きなときに回答できるというのは便利かもしれません。
     しかし、昼休みや起床後などヒマがあるときにボチボチと回答してきましたが、これは対面の法律相談よりも精神的に辛い作業です。
     というのも、やはり文字だけのやり取りはまどろっこしいですね。
     あれもこれも訊きたい、もっと情報をくれと思っても、なかなかリアルタイムでチャットをすることもできないので、質問と回答のやり取りに間隔が空いてしまう。こんなやり取り、電話や面談なら10分で済むのになあ、なんて思います。
     また、回答に正確性が保証できないのも辛いところ。契約書など書面の確認もできず、断片的な情報からおそらくこういうことだろうがと推測を交えて答えていくのは、けっこう骨の折れる作業です。回答も断定口調では書けません。

     では、その作業が報われるのかというと。

     新たに登録しようと思っている同業者向けに注意をしておきますが、これまで40人くらい話しを聞いてリアル法律相談へつながった件数はゼロ。1円の収入にもなっていません。
     ですので、こういう「無料相談」すなわち「1円も払いたくないが回答は得たい」という相談にどれだけ真剣味があるか、そういう点をよくお考えになってから登録されてはいかがかと。
     私の場合、もはやアプリの相談は頭の体操といった感覚で片手間でやっていますが、いずれ飽きたら登録抹消しようかなと思っているところです。登録の有料化とかが始まったら、間違いなくバイバイ。

     相談する側も、このアプリはあくまで簡易診断、あるいは法律相談のお試し・予行練習だと思って使うべきでしょう。きちんと資料を持参して弁護士に話しを聞いてもらった方が、絶対に精度の高い回答になります。
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