妃川螢『これは弁護士の仕事ではありません!』
     弁護士もののライトノベルをネットで見つけたので、ポチッと購入しました。ネットショッピングはほんとに衝動買いを誘うので、気をつけないと本が増えていきます。

     さて今回手にしたタイトルは、妃川螢『これは弁護士の仕事ではありません!』(富士見L文庫)。法律事務所の顧問先のため、勤務弁護士が本来の弁護士業務とは思えない事件に奮闘するという内容でした。

     第1話は、資産家がペットに全財産を譲るという遺言書の話。
     これが無効になることは、弁護士ブログをわざわざ読みに来る酔狂な皆さんなら既にご存知のとおり。ただし主人公の女性弁護士は、負担付遺贈、負担付死因贈与契約、信託などペットに遺産を残す方法について検討を始めます。
     「おお、作者の方はよく取材していらっしゃる」と嬉しくなりましたが、法律が関わってくるのは24頁めまで。それ以降は、女性弁護士は狂言回しの立場に収まり、法律知識の出番はまったくありません。
     まあ、ライトノベルでガチガチの法律論を展開されても普通の読者は困るし、しょうがないか。

     代わりにトラブルを解決していくのは、中国・台湾のお茶に詳しく、動物と話ができるらしい謎の男。 
     全3話ともに動物が事件の鍵となっていて、男が動物の声を読み取りトラブルを解決。最後には事件や関係者にふさわしいお茶をご馳走してハッピーエンドに収まる(これがもし料理なら美味しんぼ山岡のような感じ)、なんともほんわかしたストーリーでした。

     台湾のお茶というと、私は3年ほど前に台北と九份という街を旅行したときに何回かいただきましたが、向こうのお茶は味そのものよりも香りを愛でる印象を受けました。それと、お茶が入るまでのゆっくりとした時間を楽しむものですね。
     日々せわしない生活ですが、いずれまた味わう機会を持ちたいと思います。ありがたいことに、仙台空港は台湾便が毎日飛んでますので。

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