紀州のドン・ファン事件について思ったこと
     紀州のドン・ファン事件について思ったこと、その1。

     案外、捜査の決め手に欠いて、このまま第2の「ロス疑惑」の展開もあり得るのではないか。

     無罪推定の原則に従って、誰が怪しいという報道は主要メディアではなされていませんが、このニュースを見た大半の方がおそらく「あの人が怪しい」という見解を持っていると思います。
     しかし、本当に日本中の素人探偵が思いつく単純な構図なのでしょうか。仮に殺人事件だとして、犯人が「あの人」なら、疑われやすい人がそんな分かりやすい構図で犯行に踏み切るものか、犯人には逃げ切る自信が相当あったはずではないか、という疑問が残ります。

     捜査する側としては、そもそも殺人事件だとするには、自殺や事故の可能性、つまり被害者が実は覚せい剤を自発的に服用したなどの可能性を否定しなくてはなりません(うちらの業界用語ではこれを「事件性がある」といいます)。

     そして、捜査側が仮にAさんに疑いをかけている場合、そのAさん(ないし共犯者)がどこから覚せい剤を入手したかというルートの特定もできないまま、逮捕や起訴に持ち込むのは厳しいと思います。
     
     先走った週刊誌が事件関係者のプライバシーを報じたり、匿名のサイトが適当なことを書いたりしてもいますが、疑われた方からこれら週刊誌・ネット上の個人が何十件、何百件とまとめて訴えられることもあるかもしれない。
     そのような意味で、第2の「ロス疑惑」のような展開もあるのかなと思っています。


     紀州のドン・ファン事件について思ったこと、その2。

    ♪ ドンドンファンファン ドンファンファン~


    (このダジャレを書きたかっただけの話)

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