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    『ケンミンSHOW』京一郎は訴えていいレベル
     弁護士の村上匠です。

     さて皆さんは、『秘密のケンミンSHOW』というテレビ番組の人気コーナー、「連続転勤ドラマ 辞令は突然に・・・」をご存じですか?

     会社員の京一郎が辞令により全国各地へと転勤させられ、その土地限定の変わった風習や食文化に出会い、妻のはるみとともに驚きのリアクションを見せる・・・というパターンが面白いコーナーです。
     ようやく東京に帰ってきたと思いきや、昨日の放送では第2シーズンがスタートするとのことでしたが、ふとヤボなことを思いつきました。

     2週間ごと(あくまで放送日の上での話ですが)に転勤させられる京一郎は、ひょっとして労働法違反で会社を訴えれば勝てるのではないだろうか?

     そこで労働事件の判例を調べてみたのですが、どうやら勝てる見込みはありそうです。

     そもそも、転勤などの配転命令を会社が出せる法的根拠は、労働契約にあるとされています。皆さんの会社の就業規則や労働協約にも、例えば「業務の都合により・・・転勤を命じることができる」などと書かれていると思われます。

     そして、この配転命令権も「濫用してはならない」(労働契約法3条5項)ものではあるのですが、どのような場合が濫用にあたるのか。
     この点、判例(東亜ペイント事件、最高裁昭和61年7月14日判決)を引用しますと、「当該転勤命令につき業務上の必要性が存しない場合又は業務上の必要性が存する場合であっても、当該転勤命令が他の不当な動機・目的をもってなされたものであるとき若しくは労働者に対し通常甘受すべき程度を著しく超える不利益を負わせるものであるとき等、特段の事情の存する場合でない限りは、当該転勤命令は権利の濫用になるものではない」とされています。

     そもそも、短期間で転勤を命じる業務上の必要性があるかというと疑問ですね(京一郎に職務上の特殊な技能があるとか、ブラック企業で次々係長・課長クラスが辞めていくとか?)。
     仮に、業務上の必要性があったとしても、京一郎が会社にとって疎ましい存在で、退職に追い込むために転勤を繰り返させているならアウトでしょう(昇進しているのでこの可能性はなさそうです)。
     また、短期間で転勤を繰り返す場合、部屋探しとか(どこの街でもこの夫婦は結構いい家に住んでいる)、引っ越しだとかの負担が大きいでしょうから、「通常甘受すべき程度を著しく超える不利益を負わせるもの」にあたりそうです。

     それにしても、はるみが女子アナだったという設定は後付けですよね・・・。来週からは方言ネタを取り上げていくのでしょうか。
     もうこの番組、このコーナーだけでいいのに。司会者としつこい大阪ネタはいらないと思います。
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