東日本大震災から4年
     きのうの長命ヶ丘市民センターのセミナーには、なんと30名を超える方々にご参加いただきました。いつも大目に入れてく名刺入れの名刺が売りきれてしまったのは初めての経験です。
     本当にありがとうございます。

     これまで仙台市内各地の市民センターを20か所くらい回りましたが、なぜきのうに限り突然参加者が多かったのか。セミナー後に考えたのですが、ひょっとしたら3.11を前にして、自分や家族の「死」を意識して相続を考えてみたいという方が多かったのではないでしょうか。

     私自身も1日違いで命拾いしたようなものですから、ときどき自分の死期について考えることがあります。震災の後には生命保険に入り、「相続カウンセラー」等のセミナーに参加してエンディングノートを作るようにもなりました。
     でも一番大事なのは、いつ死んでもいいように毎日を悔いなく生きていくことですね。

     ところで、きのう会場で質問を受けて答えられなかった、震災特例法の無料法律相談の終期の件。
     調べたところ今年3月末に迎える期限の延長は、なされる見込みであるが正式決定ではないという状況です。つまり、国会次第でどうなるかは分かりません。ただ、私はおそらく延長になってるだろうと言ってしまったので、きのうのセミナーにお越しいただいた方の相談については責任を持って4月以降も無料で対応させていただきます。
    告知(明日10日は長命ヶ丘市民センターへ)
     告知です。
     明日10日(火)午後1時15分より、長命ヶ丘市民センターでセミナーと相談会を担当いたします。お近くの方はぜひどうぞ。
     
     最近はお客さんの顔ぶれで若い方がいたりすると、今年2015年が映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」の舞台の年であることをマクラに持ってきて本題に入っていくことがあります。あの映画の2015年では刑事弁護人制度が廃止されていて、マーティの息子が罪を犯す未来を変えに行くんですよね。

     今日の相続対策で、未来の相続争い・不動産トラブルを防ぎましょう。では明日、会場でお待ちしております
    『38歳からの相続』
     これまで読んだ本で、「弁護士」という単語が出てきたものをランダムに紹介していくシリーズ第3回。


    38歳からの相続38歳からの相続
    (2013/04/26)
    浜野 康次郎、灰谷 健司 他

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    [何言ってんのよ。弁護士っていっても俺の場合イソ弁にもなれない宅弁だから年収なんて150万円もないよ。フリーター以下。勤めてた会社リストラされてからは貯金はたいて法科大学院行って弁護士になったのに、俺みたいに四十路過ぎて司法試験受かっても雇ってくれるとこなんてなくてね。
     かといって、自分で事務所開こうにもオフィスすら借りられないからホームページ作って家で依頼が来るのを待っている毎日なわけ。依頼なんて滅多に来ないし、暇だからこうしてゲームやってるのよwww]
     (47頁)

     三菱UFJ信託銀行のFPらによる相続本。短編小説風パートと解説パートに分かれ、相続の知識を解説していく。特に目新しい趣向でもなく、内容もエンディングノートについて書き方例を載せていること以外にさほど特色はないです。引用部分は、オンラインゲーム上で弁護士が自虐ネタを語るところ。さすがにいくら暇でもオンラインゲームをやっている弁護士はいないと思うのですが。

     しかし、「イソ弁」どころか「宅弁」(自宅を事務所地として登録している弁護士のこと)という言葉も特に脚注なしで出てくるんですが、既に一般的な言葉になっているんですかね?
    セミナー告知など
     お陰様で毎回参加者からは好評をいただいているセミナーと相談会のお知らせです。

     今回からは私のテーマが少し変わりまして、弁護士の頼み方や費用、そのほか共有・境界・接道義務・空き家などトラブル含みの不動産に特化した相続問題を中心としてお話しをさせていただきます。

     12月10日(水)午後1時15分~ 泉区中央市民センター
     12月17日(水)午後1時15分~ 高森市民センター

     詳しくは下のチラシをご覧ください。(クリックで拡大)
    1210izumichuo.jpg1217takamori.jpg
    「さすが相続専門の弁護士だ」と誤解されたかもしれない話
     今日の午前中にあった相談は、相続の件でした。

     何の説明もなく喪服で応対しましたので、ひょっとしたら相談者に、「さすがは相続を専門とする弁護士だ。相続の相談を受けるときには喪服を着るのか。」と誤解されたかもしれません。

     もちろん、お葬式に出る予定なので着ていただけです。
    黒澤計男ほか『くるま菓子舗の相続と遺言』
     以前このブログで「磯野家の相続」を取り上げた際、冗談で「どこかの出版社で、コボちゃん一家を例に挙げて相続問題を解説していくような、パクリ類似の書籍を出そうというところはありませんか?(厚かましい)」などと書いたのですが、その後、映画『男はつらいよ』の舞台設定で相続を解説する本を見つけました。


    くるま菓子舗の相続と遺言くるま菓子舗の相続と遺言
    (2011/08/04)
    黒澤 計男

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     そういえば子どものころに映画やってたなという印象で、私自身は一度もちゃんと映画を見たことはないのですが、相続を考え始める中高年世代にはピッタリなのかもしれません。

     内容も、決して「磯野家の相続」の二番煎じに終始するわけではなく、例えば

    博が家を購入するとき、さくらが「おいちゃんがこの店を抵当に入れてお金を借りてくれた」と言っています。(第26作/寅次郎かもめ歌)この言葉から、現在の所有者は車竜造さん、つまりおいちゃんだと推測できます。』(18頁)

    などと、全48作の映画の台詞をピックアップし、権利関係や相続人となり得る兄弟・子の有無を考察していたりと、実に「寅さん」愛にあふれる内容となっています。寅さんの老後や葬儀はどうなるだろうか、などというコラムもあったり。
     このような考察は、むしろ『磯野家の謎』を彷彿とさせますね。

     ちなみに、車家の家系図はこのようなものだそうです(13頁)。
    torasan.jpg
     寅さんとさくらが半血兄弟だったとは知りませんでした。これって常識なんですかね。
     
     その他、類書であまり見かけない記述として、第2順位の直系尊属が相続人となる場合で、両親ともに死亡、祖父母4名のうち3名が生存というときに、代襲相続ではないので法定相続分は3分の1ずつになることがきちんと説明されています。 実は恥ずかしながら私も、弁護士なり立てのころまで勘違いしていたところ。
    torasan2.jpg

     2011年に出版された本のため、非嫡出子の法定相続分については改正未対応ですが、その点を差し引いても十分評価できる一冊だと思いました。
    長谷川裕雅『波平は「相続」であわてない! 磯野家に学ぶ33ヶ条』

    波平は「相続」であわてない! 磯野家に学ぶ33ヶ条波平は「相続」であわてない! 磯野家に学ぶ33ヶ条
    (2014/02/26)
    長谷川 裕雅

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     以前の記事で『磯野家の相続 リタ~ンず』を紹介しましたが、今年出た同著者による別の書籍も紹介。
     
     昨年最高裁で出た非嫡出子の法定相続分違憲決定や、平成27年からの相続税増税を踏まえた、アップトゥデート版といったところでしょうか。これまでの「磯野家」シリーズに比べると、やや税についての記述割合が増えています。


     最近の経済誌でも、「東京近辺でこのあたりの住宅街だと相続税がかかるようになる」などの特集が組まれるようになってきましたね。いよいよ迫ってきた感があります。

     それにしても減税した法人税の穴埋め、消費税に相続税にカジノ税、個人が絞られますなあ。
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